自然界のバトルにおいてサイズ差は決定的な要因となることが多いですがヤモリとゴキブリの関係においてもそれは例外ではありません。ヤモリはゴキブリの天敵と言われますがどんなゴキブリでも勝てるわけではないのです。ここで気になるのが「巨大な成虫のクロゴキブリにもヤモリは勝てるのか」という疑問です。一般的に日本の家屋で見られるニホンヤモリの成体は頭胴長で6〜7センチ程度です。対してクロゴキブリの成虫は3〜4センチあり硬い外骨格と太い脚を持っています。結論から言うとヤモリにとって成虫のクロゴキブリは「かなり厳しい相手」です。口の大きさ的に丸呑みすることが難しく反撃されて逃げられるケースも多々あります。特に素早く飛び回る元気なゴキブリを捕まえるのは至難の業です。しかし勝機がないわけではありません。ヤモリが狙うのは主に脱皮直後の柔らかい個体や動きの鈍い老齢個体あるいは不意打ちで急所を噛み砕くことができた場合です。一方でゴキブリの幼虫や小型のチャバネゴキブリに対してはヤモリは無類の強さを発揮します。これらは一口サイズであり抵抗する力も弱いためヤモリにとっては最高のご馳走です。また家の中には「アシダカグモ」というもう一人の強力なハンターも存在します。軍曹とも呼ばれるアシダカグモは大型のゴキブリをも捕食する能力を持っていますがヤモリとは狩りのフィールドや獲物のサイズで棲み分けをしていることが多いようです。もし家の中でヤモリが大型のゴキブリと対峙している場面に出くわしたら過度な期待はせず人間がスリッパや殺虫剤で加勢してやるのが優しさかもしれません。ヤモリはあくまで「小型〜中型の害虫担当」であり大型ボス級の害虫駆除は人間またはアシダカグモの管轄と考えるのが妥当です。それでも彼らが日々小さな幼虫を間引いてくれているおかげで将来の巨大ゴキブリの発生が抑えられているという事実は揺るぎません。小さな守護神の限界を知りつつその働きに感謝するのが正しいスタンスと言えるでしょう。
巨大なゴキブリvs小さなヤモリ勝つのはどっちだ