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2025年10月
  • ねずみのふんを見つけた時の正しい掃除法

    害獣

    ねずみのふんを発見した時、その不快さから、ほうきで掃いたり、掃除機で吸い込んだりして、一刻も早く視界から消し去りたいという衝動に駆られるかもしれません。しかし、その行動は、ふんに含まれる病原菌やウイルスを、家中に撒き散らしてしまう、最も危険で、間違った対処法です。ねずみのふんは、単なる汚れではなく、感染症のリスクを伴う「危険物」として、正しい手順に基づいた、徹底的な清掃と消毒が不可欠です。安全かつ効果的に掃除を行うための、正しいステップを解説します。まず、掃除を始める前に、必ず「万全の準備」を整えてください。使い捨てのゴム手袋と、高性能なマスク(N95マスクなどが理想)を着用することは必須です。これは、ふんや、それが乾燥してできた粉塵を、直接吸い込んだり、肌に触れたりするのを防ぐためです。準備ができたら、いよいよふんの除去にかかります。絶対にやってはいけないのが、乾燥したふんをいきなり掃いたり、掃除機で吸ったりすることです。有害な粒子が空気中に舞い上がってしまいます。まずは、市販の塩素系漂白剤を薄めたもの(家庭用漂白剤と水を一対十の割合で混ぜる)か、あるいはアルコール除菌スプレー(エタノール濃度が七十パーセント以上のもの)を、ふんとその周辺に、霧吹きなどでたっぷりと吹きかけ、十分に湿らせます。最低でも五分以上はそのまま放置し、病原菌を無力化させます。ふんが十分に湿ったら、キッチンペーパーや使い捨ての布で、そっとつまみ上げるように拭き取ります。拭き取ったふんと、使用したペーパーは、すぐにビニール袋に入れ、口を固く縛って密閉します。これで終わりではありません。次に、ふんが落ちていた場所を、もう一度、消毒液を染み込ませた新しいペーパーで、徹底的に拭き上げます。これは、目に見えない尿の痕跡なども含めて、完全に消毒するためです。掃除が完了したら、使用したゴム手袋も、外側を内側にするようにして外し、ビニール袋に入れて処分し、最後に石鹸で丁寧に、そして念入りに手を洗いましょう。この一連の正しい手順を踏むことで、ねずみが残した危険な痕跡を、安全かつ確実にリセットすることができるのです。

  • スプレー後の巣の撤去と戻りバチ対策

    蜂の巣駆除スプレーを使い、巣の表面にいる蜂を完全に駆除した。これで戦いは終わった、と安心するのは、まだ早いです。実は、駆除作業の成否を分ける、もう一つの重要な戦いが残っています。それが、「巣の安全な撤去」と、最も厄介な存在である「戻りバチ」への対策です。この二つの工程を正しく行わなければ、被害が再発したり、予期せぬ反撃に遭ったりする可能性があります。まず、「巣の撤去」です。スプレーを散布した当日は、まだ巣の中に生き残りが潜んでいる可能性や、死んだふりをしている個体がいるかもしれません。撤去作業は、必ず翌日の明るい時間帯に、巣の周りに蜂が飛んでいないことを十分に確認してから行います。作業の際は、駆除時と同様に、念のため肌の露出のない服装で行うのが安全です。長い棒や、高枝切り鋏などを使って、巣を根本からそっと落とし、直接手で触れずに、厚手のビニール袋に入れます。袋の口は固く縛り、念のため、袋の上から再度殺虫スプレーを吹きかけておくと万全です。その後、可燃ゴミとして処分します。次に、最も注意が必要なのが「戻りバチ」対策です。駆除作業の際に、たまたま巣を離れて餌探しに出ていた働きバチは、何も知らずに、元の巣があった場所に戻ってきます。そして、巣がなくなっていることに興奮し、攻撃的になって周囲を数時間から、時には数日間にわたって飛び回ることがあります。この戻りバチによる二次被害を防ぐために、巣を撤去した後の「跡地」への対策が不可欠です。巣があった場所とその周辺に、予め、残効性(薬剤がその場に留まり、効果が持続する性質)のある殺虫スプレーを、たっぷりと吹き付けておきましょう。これにより、戻ってきた蜂がその場所に留まるのを防ぎ、薬剤に触れて死滅させることができます。市販の捕獲トラップを近くに設置するのも有効です。この、巣の撤去と戻りバチ対策という、丁寧な後処理を行うこと。それこそが、蜂との戦いに、完全な勝利を収めるための、最後の、そして最も重要な仕上げとなるのです。